【完】不器用な彼はマイヒーロー




「綾乃、大翔くんの生命力を信じなさい。
大翔くんに言わなきゃいけないことがあるんじゃないの?」


それまでずっと黙っていたママが口を開いた。


「うん…。まだあたしは自分の気持ち、ヒロくんに言えてない」


握りしめていた花束に視線を移す。

ヒロくん…、大好き…早く、伝えたいよ。

このまま伝えないまま終わるなんて嫌だよ。


「じゃあ、泣いてばかりいないで信じて待っていましょう」

「うんっ…」


ママの強い支えを胸にあたしは涙を拭い、頬をパチッと叩いた。