「あのね、綾乃」
あたしが一人でアフアフしていると、落ち着いた千秋ちゃんの声が聞こえてきた。
あたしはコクッと、首を傾げた。
「私が長谷川くんのこと好きになった理由あるじゃん」
「うん…」
先輩女子たちに絡まれてそこにヒロくんが現れて助けてくれたってやつだよね…?
それがどうかしたのかな…?
「あの時、長谷川くんが私を助けてくれた理由…なんだったと思う?」
ヒロくんが千秋ちゃんを助けた理由…?
「千秋ちゃんが困ってたから…?」
ヒロくんはみんなに優しいから、きっと困ってる千秋ちゃんを見捨てられなかったんだ。



