【完】不器用な彼はマイヒーロー




「なーんてね。」


「へ…っ?」


気を張っていたあたしはプツンと何かが切れたような感じがして、ツーッと涙が頬を伝った。

それは慌てて制服の袖で拭った。


「綾乃が長谷川くんのこと好きだなんて前から知ってたよ。
そりゃあ、最初は間違いであってほしいって思ってたけどね…。

それに最低なのはあたしの方。
長谷川くんと綾乃がくっつくのが怖くて、綾乃と潤をくっつかせようなんて考えてたんだからさ。」


初めて知った親友の心。

そんなこと全然知らなかったというような話ばかりだった。