【完】不器用な彼はマイヒーロー




「なぁ」


沈黙を破ったのは清水。


「んだよ」

「…なんで嘘なんかついたんだよ」


ぼそっと、清水は俺の目をみて静かに呟いた。


そう、体育館裏で倒れていた綾乃を見つけて運んだのは俺。

だけど、綾乃には嘘をついて清水が運んだことにした。
その方が綾乃も嬉しいと思うし。

なんてったってアイツのヒーローは清水なんだから。


だから嘘をつく理由、そんなの一つしかないだろ?


「もう俺を頼らないようにするため。

今回のはたまたま見つけただけだから
次はお前が連れてきてやれよな

あと…このことは絶対綾乃には言うな」