【完】不器用な彼はマイヒーロー




「なぁ…ちょっと話せるか?」


俺の目をジッと見てきてまるで“断るんじゃねぇぞ”って目で言ってる気がする。

すると、隣にいた橋本が気を利かしたのか


「私、用事あるから帰るね!ばいばい!」


廊下をバタバタと足音を響かせて帰っていった。

静まり返った廊下に残ったのは俺と清水の二人だけ。


もう時刻は夕方になる頃。
学校には誰も残ってはいない。


そして、俺はまたあの空き教室に入った。

入ったのはいいけど、どちらもなかなか話そうとはしなかった。

俺だって聞きたい事はいっぱいある。

綾乃とどういう関係なのか、本当に好きなのか?だけどそれを口にすることは出来ない。