【完】不器用な彼はマイヒーロー




―――***…



「んんっ…」


目を覚ますと、目の前には真っ白な天井があって消毒液の匂いがした。


「あら、目が覚めたのね。

競技は全部終わっちゃったのよ」


「残念ねぇ」といいながらあたしの元へと近づいてくる保健の先生。


そこは学校の保健室だった。

あれ…?あたし…なんで保健室に?
確か、体育館裏で倒れちゃったような?


「そこにいる彼がここまで運んできてくれたらしいわよ」


保健の先生の視線の先には丸いイスにちょこんと座っている…清水くんがいた。


ここまで運んでくれたのは清水くんだったんだ。