【完】不器用な彼はマイヒーロー





「おい…!」


遠くからそんな声が聞こえてきてあたしの体はひょいっと持ち上げられ、お姫様だっこをされている。


誰だろ…?

朦朧とする意識の中であたしは必死にその人が誰なのかを見ようとしたけど、それは熱によって阻まれた。


なんだか、この人にだっこされると安心するなぁ。
この人に前もお姫様だっこされたような気がするのは気のせいかな?

多分、気のせいだよね…。


そんなことを思いながらあたしは意識を手放した。