人見知りのあたしは少し緊張していた。 どうしても外せないなら仕方ないよね。 あたしなんか何もすることないんだもん。 あたしでも役に立つことがあれば…そう思い、 「わかりました」 「ありがとう、宮本さん!」 あたしはその子に笑顔を向けた。 そして、座っていた椅子から立ち上がり フラフラとした足取りで体育館裏に向かう。 目の前がクラクラとする。 頑張れあたし…体育館裏まであとちょっと。 この風邪かなりの重症かも……