【完】不器用な彼はマイヒーロー




なんで…なんで?

なんでこんなに優しいの…?

あたしはヒロくんを突き放したのに…。

ヒロくんが他の女の子のところに行くのが耐えられなくて、幼なじみでいたいって突き放したのに。


思わぬ出来事に涙がポタポタと床に落ちる。

幸い、もうみんな帰ってしまっていてあたしの存在には誰一人気づいていない。


「うぅっ…ヒロくんのバーカ…っ」


どうして優しくなんてするの。

諦められなくなるじゃん。

でも、この行動はあたしが幼なじみだから。

一人の女の子としては見られてない証拠。

それがすごく嫌で苦しい。
それならいっそ、幼なじみじゃなかったら良かったのに…。