「うん!ありがと!」
「綾乃も体育祭の実行委員頑張ってね!」
「うっ…それを言わないで…」
そうなんです。
クジ運の悪いあたしは二枚しか入っていない実行委員の紙を見事に引いてしまったのです。
しかも、相手はクラスメイトの男の子。
人見知りなあたしにとってはもう地獄。
ただでさえ、実行委員だなんて面倒臭いのに仲良くない男の子とやるだなんて。
自分のクジ運を心底恨んだ。
「まぁまぁ、頑張りなって!
今日の放課後もね~」
「もう~!千秋ちゃんったら人事だと思って~!!!」
「えへっ。ごめんごめん~」
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