「だって、あたしは千秋ちゃんみたいに運動得意じゃないんだもーんっ」


ほんと、神様は不平等なお人なこと。

拗ねて口をぴゅっと尖らせていると、


「あのね、綾乃」


急に真剣な声になった千秋ちゃん。

何事…!?と驚いていると


「私さ、体育祭で長谷川くんに告白する」

「え…?」


頭に大きな石でガツーンと叩かれたような衝撃がはしる。