【完】不器用な彼はマイヒーロー




海ってもっと楽しいはずなのに…。

今は全然楽しくないや…。

幸い、あたしが泣いてる間は誰も来なくてよかった、とほっとしていると、


「なんで泣いてんの?もしかして俺のせい?」


清水くんが現れた。

タイミングが悪すぎる。
泣き終わったばかりで、まだ顔がグシャグシャなのに。


「ううん。砂ぼこりが目に入っちゃって」


そういって、右目を擦ってみる。


「またうそ。俺のせいだよね?ごめん…俺が余計な事言ったから」


勘の鋭い清水くんには簡単に見破られてしまう。


「ううん。ほんとに清水くんのせいじゃない」


元はと言えばあたしがあんなに考え込んだのが悪いんだ。