「ほんとに…死んじゃうかと思った…」
「あたしももうみんなと会えないかと思ってた」
あのまま、ほんとに溺れ死んじゃうのかなって思ったから…。
ヒロくんが助けてくれてよかった。
「長谷川くん、ほんとに凄かったんだよ」
「え?」
「綾乃が突然いないーってなって清水くんが溺れたのかもって言ってさ。
ほら、綾乃が溺れたところって結構深いじゃん?
だから、浮き輪を持って助けに行こうとしたんだけど、
いきなり、長谷川くんが血相かえて泳いで綾乃がさっきまでいた場所の付近を探し始めて。
それで見つけて今に至るってこと」
「ヒロくんが…そんなこと?」
驚きすぎて上手く言葉にできない。
どうしてヒロくんは好きでもないあたしのために自分の身を投げ打ってまで助けてくれるの?



