【完】不器用な彼はマイヒーロー




「ママはちゃんと早くに起こしに行ったけど、起きなかったあんたが悪いのよ~

ほら、早く行ってきなさい!」


後ろから大きな声でママが叫んできた。
もうママってばほんとに起こしてくれたのかなぁ~?


まあ、ママの言う通り目覚ましで起きなかったあたしが悪いよね…。


「じゃあ、行ってきまーす!」


あたしはママに急かされるようにまだ新しいピカピカのローファーを履き、家を出た。


ポケットからスマホを取り出し、時間を見ると“8時10分”を示していた。


歩いて学校に着くまでは最低でも20分はかかる。

ギリギリ間に合うか…間に合わないか…そんな際どいところ。


お願い、間に合って~……!!
心の中で必死に無駄なお願いをする。