「どうしたの?綾乃。そんな急に走ってきて~」 いきなりヒロくんから逃げるように走ってきたあたしを見て千秋ちゃんは不思議そうに首を傾げた。 「な、なんでもないよ…? そ、それよりさ千秋ちゃん浮き輪は?」 あたしは千秋ちゃんが浮き輪を持ってないことに気づいた。 電車から降りたときは確かに持ってたはずなんだけどな… 「あっ!ホントだ!!どこいっちゃったんだ…あー…あった!!てかてか綾乃!!」 興奮気味にバシバシとあたしの肩を叩く。