【完】不器用な彼はマイヒーロー





少し先で歩いているヒロくんを追いかけて、ヒロくんを通り越して前に立つ。



「あたし、ヒロくんのこと好きだよ」


あたしは気づけばそんなことを口走っていた。


”好き”

その言葉を発しただけで心臓が異常な程にドキドキして顔から火が吹き出そうなぐらいだった。

なんか…告白してるみたいじゃん!?


ヒロくんは驚いているのか目を丸くしてあたしを見つめている。

だけど、すぐに普段通りになってニッコリと笑った。


「ありがとな。でも、お前の好きと俺の好きは違うんだ」


ものすごく切ない表情をして意味深な言葉をあたしに残したまま、スッとあたしの横を通り過ぎて行った。


え…?

あたしの好きとヒロくんの好きは違うの?

一体、何が違うの?