「そ、そうなんだ…。誰~?気になるなぁ~…」
そうだよね…
ヒロくんだって人間だもん。
好きな人がいたっておかしくない……
だけど、胸がギュッと締め付けられて苦しくなる。
千秋ちゃんからヒロくんのことを好きだと聞いた時と同じ感覚だ。
「……優しくてどっか抜けてるくせに勇気があって、つい守ってやりたくなる…そんなやつ。
俺には一番そいつが可愛く見えて仕方ねぇんだ」
優しく目を細めて、少し照れたようにズボンのポケットに手を突っ込んでいるヒロくん。
その表情見ているだけでわかった。
ヒロくんはその子のことを本当に心から好きなんだということが。
と、同時にあたしの失恋も確定したようなもの。



