しんどそうなヒロくんの声を聞いていたらこれ以上反論できなくなって言われた通り黙っていた。
ヒロくんの腕の中はとても温かくてすごく安心した。
それにあたしの心臓はありえないくらいドキドキしていて、顔から火が吹き出そうなぐらいだった。
だって、好きな人に抱きしめられてるんだよ?
恥ずかしくないわけないじゃん…!
千秋ちゃんの気持ちを知っていてこんなことされてるなんてダメなことなのに、どうしても拒めない。
それはきっとあたしも千秋ちゃんと同じようにヒロくんに恋してるから。
あたしとヒロくんしかいない、静寂に包まれたこの部屋で抱きしめられているあたしはヒロくんのドクドクと早い鼓動の音を聞いていた。



