【完】不器用な彼はマイヒーロー




「誰にも取られたくない…」



気づけば、無意識に本音が口からこぼれ落ちていた。


綾乃が好きな人と結ばれるのが一番


と、思う反面やっぱりこの気持ちも拭いきれない。


だってそれは俺が幸せにしてやりたいと思うから。



「え…?」


「いや、何でもない」



たぶん、こんなこと聞いてもお前はなんとも思わないんだろ?


これだから、鈍感は困るんだよ。


これ以上抱きしめていたら何してしまうか分からないから

そっと綾乃から離れてソファーに寝転がった。