「それでも行かなきゃな…ゴボゴホッ…」
どうやら、俺は風邪という悪魔に侵されているようだ。
ベッドから重い体をゆっくりと持ち上げて制服へと手を伸ばす。
あー…体がだりぃ。
こんなに熱があるのにも関わらず、俺が学校へと行こうとしている理由はただ一つ。
――綾乃に変な虫が付いてしまっては困るから
俺が寝込んでいる間に綾乃が他の男と距離を縮めてしまったら?
そんなことを考えていたら
とてもゆっくりと寝ている場合じゃない。
おじさんのお墓に行った時、俺は今までにないぐらい綾乃に意地悪をしたつもり。
いつもよりも意地悪とか…どういう風にするのか分からねぇから出来てたのかは不明のままだけど。
綾乃は顔を真っ赤にして照れていたけど、
実際は俺もヤバかったんだけどな…。



