「俺…?俺なら全然大丈夫」


「でも、声がちょっとおかしいよ?」



普通の人なら気づかないと思うけど

幼なじみだからもう聞き慣れてしまったいつもの声とは少しだけ違う。


幼なじみだからこそ気づけることなんだと思う。



「……よく気づいたな。実はちょっとだけ喉痛いんだ」



やっぱり…!

どうしていつもそんなに無理するのかな?

そんなにあたしが頼りないのかな?



「ヒロくんはいつも無理しすぎなの。

悪化しないように今日は早く寝てね。
それじゃあ、また明日ね」



ちょうど家の前に着いて
ヒロくんの体調を気にしながらも、

千秋ちゃんのことが頭の中でチラホラとしていて足速に家の中へと入った。



ちょっと不自然すぎたかな…?

勘のいいヒロくんならあたしの不自然さにもすぐに気づいてしまうかな?





どうか…ヒロくんの体調が悪化しませんように。