「そっかそっか!
じゃあ嫌いなものは?」
「…ない」
ヒロくんはまた嘘をついた。
どうして?
きのこが大嫌いじゃない。
この前だってきのこハンバーグ頼んだのにあたしが全部きのこ食べたんだからね。
「へぇ~!好き嫌いないんだね!」
ヒロくんのことを知れて嬉しいのか
頬が緩んでいる千秋ちゃん。
ヒロくんはきのこが嫌いとか甘い物が好きとか…
ホントのことを言ったほうがいいのかなって
思ってたけど、千秋ちゃんのこの表情を見ていたらとてもじゃないけど言えなかった。
それからヒロくんは千秋ちゃんからの質問攻めにあっていた。
あたしはその間、黙って時々二人の会話に愛想笑いを浮かべながら歩いていた。



