【完】不器用な彼はマイヒーロー




何かの呪文のように自分に言い聞かせた。

じゃないと、出てきちゃダメなものが出てきてしまいそうだと思ったから。



――***



「長谷川くんってなにか好きな食べ物あるの?」



校門を出て初めて三人で並んで歩く。

あたし、千秋ちゃん、ヒロくん

と、いう並び方で歩いている。


千秋ちゃんとヒロくんが仲良くなれるようにわざと隣同士にした。

それに二人の話にも極力入らないようにして…。



「…別に」


ヒロくんってば嘘つきだ。

ほんとは甘い物が大好きなくせに…。

見た目はクールかもしれないけど
意外と内面は可愛いヒロくん。