【完】不器用な彼はマイヒーロー





だけど…変な胸騒ぎがする。

どうして…?

今から千秋ちゃんの好きな人を聞くのに。



「……D組の長谷川大翔くんだよ」



え…?

今なんて言ったの?

ヒロくんって聞こえたような…。


千秋ちゃんの口から出た人物の名前にチクリッと胸が痛んだ。


あたしは一瞬だけセメントで
固められたようにピタッと動かなかった。


というより、衝撃的すぎて動けなかったし、声も出なかった。


そんなあたしを見ないでずっとモジモジしながら視線を机に向けている千秋ちゃん。