【完】不器用な彼はマイヒーロー





なんか早かったなぁ~…。

あんなに慌てて家を飛び出したのが嘘のように感じた。


「ほら、やっと着いたぞ…はぁはぁ…」


校門の前に着き、自転車からあたしはピョンッと軽く飛び降りた。


何とか遅刻しないで済みそうだ…!!


辺りを見渡すと、生徒は誰一人もいなくているのはあたしとヒロくんのふたりだけ。


そりゃあ、もうこんな時間ですもんね…。


さっき、学校について時計を見て冷や汗が出た。


だって、あと五分遅かったから遅刻して、放課後は鬼の説教を食らっちゃうかもしれなかったんだよ…!!


説教されている所を想像しているだけでもゾッとするよ…。


そんな恐ろしい想像を書き消して、あたしは自転車を駐輪場に止めると走ってヒロくんのところに向かった。