【完】不器用な彼はマイヒーロー





「ん、ほら早くしろよ。腹減った…」



お腹が空いているのか顔をしかめてあたしを見つめるヒロくん。


え、なに…これってあたしが食べさせるってこと?

そ、そんなのムリだよっ…!

顔から火が吹き出ちゃう…!!!


だけど今度はあたしの目を
オモチャを欲しがる小さな子供のような瞳で見つめてくる。


そんな顔されたら何も言えないよ…。

しぶしぶスプーンをヒロくんの口元へと近づける。


うぅ…は、恥ずかしい…。

だってここファミレスだよ?

それに付き合ってる訳でも無いのに…。



――パクッ!


スプーンに乗っていたオムライスはヒロくんの口の中に運ばれた。



「ん…美味いっ」



ヒロくんは頬に小さなえくぼを作って

無邪気な笑みをこぼした。