【完】不器用な彼はマイヒーロー




だけどヒロくんは持っていたフォークをひょいっとあたしの手から遠ざけた。



「く、くれないの?」



やっぱりまだ怒ってる?

無視したんだから怒って当たり前か…。



「ううん。やる」


ヒロくんはさっきとは違う

満面の笑みを浮かべて言った。


あ…れ?

もう怒ってないの?


あたしの前に再び差し出してきたハンバーグ。

もう一度、手を伸ばすとまたタイミング良く遠ざけた。



「も、もう…!意地悪!」


くれるのくれないのかどっちなの!?

二回も同じ手に引っかかるあたしもあたしだけさ…。



「じゃあ、口…開けろ」


「えっ…なんで!?」