【完】不器用な彼はマイヒーロー






「なら、いいや~!」


きっと…あたしが暇にならないように気を配ってくれてるんでしょ?


「余裕だな…」


「英語はいけるよ。

ねぇ、ヒロくん。ほんとに自転車じゃなくて大丈夫?」


たくさん汗をかいて、息遣いも荒いヒロくんを見ていると、とても大丈夫そうには見えない。


「英語…“だけ”だろ?

心配すんなって…俺を、誰だと思ってんの?」


わざとっぽく“だけ”の部分を強調したヒロくん。

その顔はさっきの苦しそうな顔とは一転、今は少し無邪気に笑っている。


ほら……ヒロくんは全然クールじゃない。


だって、こんなに無邪気に笑うんだよ?


たまに…俺様的発言もするけど、そんなところもヒロくんらしいというか…。