パパのお墓まで行くと二人でしゃがみこんでお線香に火をつけて折れないようにそっと立てた。
あたしたちの辺りはお線香の匂いに包まれた。
あぁ…今年も来たんだなって思えてきた。
「パパ…久しぶりだね」
もちろん、返事なんて返ってくるはずもなく
つい、涙が出てきそうになるのを必死に堪える。
パパの前では泣きたくない。
せめて、パパの前では笑顔でいたいもの。
ヒロくんは何も言わず、悲しい表情にも真剣な表情にも取れるような顔をして手に持っていた花束を供えた。
そして、目を閉じて両手を合わせた。
あたしも慌てて、ヒロくんの花束の隣に花を供え、目を閉じてヒロくんと同じように両手を合わせた。



