「そんなに怒んなって…」
とても優しく微笑んであたしの頭をクシャっと撫でた。
もう…ヒロくんはズルいよ。
いつも意地悪したりするくせに急にこんなことするんだから…。
「お、怒ってないよ…!」
ほんとは怒っていたけど、簡単に許してしまった。
ヒロくんに頭を撫でられると
不思議とそんな気持ちも小さくなっていつの間にか忘れちゃうんだよね。
ヒロくんの頭ポンポンには謎の安心感がある。
「……そっか」
そこから、他愛もない会話をして…というよりもあたしが一方的に話してたんだけど。
「あっ、ほら見て着いたよ」
「ああ…」
駅から歩くこと五分ほど歩いて目的地に着いた。
ヒロくんと過ごす五分なんてあっという間だ。



