「空いててよかったな」 「ほんとだね…! ヒロくん!切符ありがとう!!!」 「…ん」 二人並んで椅子に座り、迷惑にならないような小さな声で話す。 幸い、車両に人はあたし達を含めて七、八人ぐらいしかいなかった。 ガタンゴトンと電車に揺られること15分。 あたしたちは目的地の街に着いた。 「迷子になんなよ?」 電車から降り改札を出て、すぐヒロくんは言った。 「ならないよ…!子供じゃないんだから~」