「ご、ごめん…!!今お金返すから!!」
お金払うの忘れちゃってたよ。
いくらだっけ…?
350円だっけ…?
カバンの開けて、財布を取り出そうとゴソゴソしていると上からやわらかい声が降ってきた。
「何もしないで黙って受け取っとけ…それより、早く行くぞ」
「ええ…!?ま、待ってよ!ヒロくん!!」
財布を探していた腕をがしっと掴まれて強引にヒロくんに車両へと連れていかれる。
なんか…全部ヒロくんに頼っちゃってるな。
切符にしろ…パパのお墓参りにしろ…。
あたしもいつかヒロくんに何かを返せるように頑張ろう。
心の中で密かにそう決意して車両に乗り込んだ。



