だけど、俺の不注意で綾乃に怖い思いをさせてしまったのに 綾乃はいつものお礼だと言って俺の好きなジュースを差し出し、 挙句の果てに俺をヒーローだと言った。 “ヒーロー” それはすごく懐かしい響きで、心地よかった。 ヒーローと言われたことが嬉しくて、 知らぬ間に『お前のことはたとえ俺が死んでも守ってやるから』なんて口走っていた。 助けられてるのはいつも俺の方なのにな。