アイツらは逃げて行ったけど、ナンバーは覚えてるし
いつでも捕まえようと思ったら捕まえられるけど
そんなことしたら綾乃が自分のせいでこんなふうになったと悲しむからしない。
綾乃は優しいから……
でも少しぐらい危機感はもってほしい…と心の中で嘆く。
だけどあの時、小さく体を震わせている彼女を見て
俺はとっさに抱きしめてしまった。
どうにか震えを止めてやりたくて、もう俺がいるから大丈夫だって思ってほしくて。
とかいいつつ、俺も不安でたまらなかった。
もう少し見つけるのが遅かったら取り返しのつかないことになっていたかもしれない…そう思うと胸がキリッと痛んだ。



