俺は急いで綾乃を探した。 そこらじゅう走り回ったけど、彼女がいる様子はなくて震える手を必死に押さえていると、 『ヒロくん…っ!!助けて…!!』 近くの自動販売機からそう叫ぶ声が聞こえて、声がした方へとすぐに走った。 すると、男に腕を掴まれて泣きながら抵抗している綾乃がいた。 その時、俺の中で何かが崩れたんだ。 …アイツら、ただじゃおかねぇ。 冗談とかそんなんじゃなく本気でそう思った。 一人が殴りかかろうとしたけど、こんな時のために警察官の父さんから習っていた背負い投げで防いだ。