「あれだけ言ったのに行動は教えてくれねぇのかよ。
まあ…、参考にしてみる」
「てへぺろ。おう!」
舌を出してまるで女子みたいにしている孝介を見て笑ってしまった。
今どき、てへぺろなんて女子でもすんのかな?
そんなことを思っているとちょうど、チャイムが鳴り授業が始まった。
明日は…大切な日
今年こそは、綾乃と一緒に行こう。
毎年どうせ花だけ置いてすぐ帰っているんだろう。
アイツの性格上普通にありえそうな話だしな。
…白い薔薇の花は『尊敬』という意味があるそうだ。
おじさんに供える花にピッタリだと思った。
おじさん、元気にしてる?
そっちの世界は楽しい?
明日、会いに行くから。
どこまでも続く広い青い空を
机に頬杖をついて眺めながら心の中でそう呟いた。



