「いいから乗ってけ。
俺はお前を追いかけて走って行くから…
それに朝から転ばれても困るしな…」
そういって、自転車をあたしの前に差し出す。
ヒロくんってば…あたしが走って行ったら転んじゃうと思ってるの…?
それはそれでなんか傷つくな………。
そんなことを思っていたら…
「そんな顔すんなって。
俺、最近体鍛えようと思ってたところだから遠慮なく乗れよ」
あたしの頭の上にポンッと男の子らしいゴツゴツとした手を置いて、満面の笑みでそういった。
これ以上鍛えなくてもヒロくんはいい体してると思うけどなぁ~…そう思ったけどこれ以上言い張ってたら遅刻しちゃうし…。
今日だけは………
「ありがとう、ヒロくんっ!」
あたしはお言葉に甘えてヒロくんの自転車に跨りゆっーくりとペダルを漕ぐ。
速く漕いじゃったら、ヒロくんが走るの疲れちゃうでしょ?



