「ニコライは向こうの車両を頼む。俺達はこっちだ」

二手に分かれ、バニング達は731を探す。

彼らが車内を進む度に、乗客達が悲鳴を上げる。

「ここまで脅えられるのも、なかなかない経験だ」

「ナイーブな俺としては、ハートが傷つくね」

軽口を叩きつつ、車内を走るバニングとジェイソン。

探すべき車両は、残り1つ。

連結部の扉を開き、入った所で。

「!!」

突然の銃撃を受け、2人は即座に物陰に身を隠した。

銃撃が止むのを確認し、顔を覗かせる。

ガスマスクにACU姿の人物が、車両の窓から外に身を乗り出すのが見えた。

「いたぞジェイソン!731だ!」

バニングが叫ぶ。