Death carried

ハンヴィーのルーフから、バニングが身を乗り出す。

「ハル、ヒュー、お前達はハンヴィーからの援護を頼む」

バニングとニコライが、車両に飛び移る役を買って出た。

と。

「運転を代わってくれ」

120キロオーバーで走行中だというのに、ジェイソンがステアリングを手放す。

「おい!」

ヒューが慌ててステアリングを握った。

「スピードはそのままを維持だ」

言い残して、バニングを追ってルーフから身を乗り出すジェイソン。

「お前も来るのか」

強烈な風圧に髪を乱しながら、バニングがジェイソンを見た。