Death carried

尚も加速し、走り続ける2台の車。

ジェイソンのBMWの助手席側に、ハンヴィーが並ぶ。

その時、ジェイソンは見た。

ハンヴィーのステアリングを握るドライバーの顔を。

あのドライブインで遭遇した、タトゥーの男だった。

男もジェイソンを確認しながら、高速のハンヴィーを駆る。

彼は言う。

「止まれ。止まって積み荷を渡すんだ」

「嫌なこった。お前らに渡す謂れはない」

「何を運んでいるか、自分で分かっているのか」

「積み荷が何だろうと、指定された場所まで運ぶのが俺の仕事だ」

「馬鹿な。その結果大量虐殺が起こったとしてもか」

「…どういう事だ」