─ 下校 ─
「なーぁ?」
話しかけてくる男の子。
そういえば、名前知らないなぁ…
って、無視無視!!
「無視すんなよ?」
私の前に来て私の顎をクイッと持ち上げてくる男の子。
んも〜!執拗い!
「なんですか…??」
睨むようにしてまじまじと睨むと。
「その顔やめろよ悪戯しちゃうよ?」
ニヤッと笑ってくる男の子…
こ、こわいっ。
「や、やっ、です…」
「なら無視すんなよ」
「それは、無理です!」
大声で言っちゃったせいか、
皆こっちを見てくる…
あぁ、女子からの視線が怖い…
「行くぞ」
「わ、わぁぁぁぁあっ!!」
手を引かれ、猛スピードで走る男の子。
早い…
どこ行く気なの!!
そのままついていくこと2〜3分。
着いたのは駅前の通りのおしゃれなカフェ。
「えっ?」
「ここでのんびりすんぞ、お前のこともいろいろ聞き出したいし」
怖い…
「わ、わたし、帰ります!!」
って早足で帰ろうとすると
──── ガシッ
「まだ帰らせねぇよ?」
「へっ?」
とカフェの中へ。