アルダ姫の大冒険

「だった?それどうゆうこと?」

「これは町長しか知らないことなんだけど、僕、盗み聞きしちゃったんだ。」

男の子はゆっくりと重い口を開いた。

「塔のモンスターたちがね、町長のところにきて『町の女たちをわたせ』って。
約束の日は明後日なんだ。」

男の子はそのまま泣き出してしまった。

アルダとガイはお互いを見合って視線を合わせた。
アルダはそのまましゃがみこんで男の子より少し低い目線にした。

「君、名前は?」

「ヨゼフ。」

「ヨゼフくんね。大丈夫よ。
私たちがそのモンスター退治するから。ね、顔上げて。」

ヨゼフは涙を拭って顔上げて言った。