うってかわってアルダはとゆうと
とうに城を抜け出し庭園を走っているところ。
木の間を駆け抜けて、
庭園を抜けると城下町の隅にある丘の上に着いた。

「よし、じゃあまた変身しますか。えっと、顔はそのままでいいや。服は町娘ね。」

アルダは目を瞑りイメージをかため、
口を少し動かした。
その瞬間アルダは兵士の姿から町娘の姿に変わった。

「OK！」

アルダは自分の姿が町娘に変わっていることを確認すると
町へ向かって走り出した。
アルダが走ったそのさきには下町のしがない武器屋にたどり着いたの。
アルダはおもむろにドアノブに手をかけて扉を開いた。

「こんにちは～！」

アルダはカランカランという音よりも大きな声で挨拶をした。
その声に反応したのはお客様を待ち侘びている武器屋の息子です。

「アルダ！」

彼の名はガイ。
小さい頃、初めてアルダが脱走したときに出会った男の子です。