個室へ入った男は
ゆっくりと歩いて
ベッドに横たわる
自分の妻の元へ行く。

「………………朱里」

ベッドの上で眠っていた
朱里は名前を呼ばれると
目を開けて応えた。

「………夜…月くん…あたし……」

「ああ。お前は頑張った」