「殺されてぇのか??」

『…うぅん。』

「じゃあ⑩数えるまでに答えろ。じゃねぇと殴る」

『ちょっとまっ…』

「⑩・⑨・⑧…」



雅也が秒数を数えていく。



「⑦・⑥…」



なんて答えればいいの…??



「⑤・④…」

『やだ、やだ…ちょっと待ってよ…!!』

「③・②・①っ…」



私…







殴られる。




「◎っ…。はい、終了ー。」

『ホントに殴るわけないよね…??』

「殴るに決まってんじゃん。」

『ちょっ…まっ…!!』



ドカッ!!



「……おまっ…」

『………』




あれ…??

痛くない…。


でも、雅也ちゃんと殴ったよね…??

音もしたし…。



じゃあなんで…。



目を開けると



「…くっ……」



私の代わりに顔を殴られた永遠が私の前に立っていた。



『永……遠……??』

「お前…自分のっ…彼女に…何してんだよ…」

『なんで…永遠がここに…??』

「お前はもぅコイツと終わってんだから首突っ込むなよ!!」

「あぁ…終わってるよ。でも…俺は終わってるなんか…思った事…①度もねぇよ…」

『え…??』

「ナナは俺のもんだ。」