「よし、ひと通り自己紹介が終わったところで席替えだ。順番にくじを引いていけー。」

私が引いた番号は10番。

ラッキー、一番後だ。

荷物を持ってその席に移動すると、もう隣には人が座っていた。

それはあのイケメン、西内君だった。席替えする前も隣だったのに。

「あ、さっきも隣だったよね。鈴木さん、だっけ。」

西内君から話しかけてくれた。

「うん、偶然だね。」

「ほんとだな。よろしくな。」

少し笑って言う西内君。

あああああ、かっこいい。イケメンって羨ましいな。

「よーしこの新しい班のメンバーで林間学校に行ってもらうからなー。仲良くしろよー。次の時間は林間学校のことだから班の人と仲良くなっとけよー。」

チャイムが鳴って一時間目が終わる。

「ねーえ、」

休み時間、誰かに話しかけようか迷っていると、同じ班になった女の子が話しかけてくれた。

「私、野崎璃星。よろしく。」

野崎璃星 (ノザキリセ) ちゃんか。
ショートヘアーで可愛い。

「私は鈴木陽羽。よろしく!」

「うん!あ、LINE教えて~。」