優しく温かい腕の中。


でも、これは斗馬じゃない。




「.....落ち着いた」


私は光さんの腕の中にいた。



「.......」



うつむいたまま、光さんから離れる。



「君の家には凛子ちゃんから連絡を入れてもらってる。今日はここに泊まって」



「........」



目の前にはパチパチと音をたてて燃える暖炉。