TUBASA ~つばさ~

いつもは人で行きかう駅への道なのにまるで静かだ。


車さえ通らない。


雨が漆黒を深くしているかのようだった。



「寒くない?風邪ひかないといいね」


「.........」


「.....ルナ、僕は君の役に立てるかな?」



「.........」



優しい声の光さん。

その優しさが私を苦しめる。



斗馬も優しいから、思い出しちゃう。

幸せだった過去を。


斗馬は私が望んでいたことを、麗華にしたんだ。



悔しくて、悲しくて、惨めだ。



.......くっ........


涙が再び溢れてきた。


どれだけ泣いたら苦しみを忘れられるの?