「ルナ、こっち」 岬の下、ごつごつした岩がある行き止まり。 斗馬の指差す先には有刺鉄線が張られていた。 「こっちって?」 『危険!立ち入り禁止』の看板だってある。 「斗馬、入れないよ」 意味がわからず戸惑う。 「いいから」 彼は有刺鉄線の切れ目を開くと、 「俺が押さえてるから、ここくぐって」 ギリギリ、と針金が悲鳴をあげる。 「いいから早く」