『俺の総長になれよ』

意味わからない言葉が頭の中で繰り返される
なんなんだあいつ…

急いで倉庫から抜け出して
今はバイクで運転中。

今日は…学校行くかぁ

家に着いたら
薄くメイクをして
髪の毛の先をくるんっとコテで巻く。
ショートヘアの髪はなにより
邪魔じゃなくていい。
制服は少し着崩し、
スカートは短く折る!
靴下はニーハイだから
膝上まであげて
バックの中身はスマホとメイク道具とシャーペンなどが入ったポーチを入れて
そして外に出る

「虎牙ー、学校行ってくる」

しーんとした家に叫ぶ
返事はかえってくるわけがない

一人でスマホをいじりながらゆっくり歩く

「なぁ?」

「はぁ?」

またまたアイツが…

「学校行くんだ?」

うちの制服をまじまじと見てきてちょっときもいなぁ。。

「当たり前。何の用」

「じゃあ俺も学校行こ」

「は?!」

「同じ学校なんだからいーだろ?」

同じ学校とは聞いてない…。

「何年」

「1年」

まさかの同じ学年…

ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!!

そう心の中で叫んでいた。



「今日は最悪」

隣で真顔で歩く龍紀。

「あ?」

ドSだなぁこいつ

「ムカつく」

走り去ろうとすると

腕をガシッと掴まれて

「逃げちゃダメ。俺の総長なんだから。なあ?」

「あ?」

「反抗しても無駄」

うちはイラつきながら
龍紀の手を振り払って
足早に学校に行った